気の向いた時の日記

忙しいけど書きたくなったら書く!

折々の詩2

うしなう 江國香織

私をうしないたくない と

あなたはいうけれど

私をうしなえるのは あなただけよ

遠くにいかないでほしい と

あなたはいうけれど

私を遠くにやれるのは

あなただけよ

びっくりしちゃうな

もしかしてあなた

私をうしないかけているの?

30代の頃、この詩の本のタイトルである 「すみれの花の砂糖づけ」 に惹かれて買って読んだ。 思いがけず心と言葉の本質を捉えた詩に 何度も読み返した。