気の向いた時の日記

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犬のこと

前に映画館で見た犬の映画、「僕のワンダフルライフ」を今日ネフリで改めて見て号泣した。 映画館で見たときは、少しジーンときた程度だったけど今日は違った。 映画館で見たのはもう5年くらい前。 うちの飼ってるぴー(ミニチュアダックス、オス)は当時13歳。まだ、元気だったし健康になんの心配もない頃だった。 そして今、ぴーは18歳。寝てる時間が長くなり、食も細くなりとても痩せてきた。 足元もおぼつかなくふらふらと歩くようになった。 正直、この1年間での老化の進行が劇的に早い。 ぴーは、飼い主がいうのは親バカかもしれないが、小さい頃から健康で病気らしい病気はほとんどなかった。ダックスにありがちなヘルニアで二度ほど病院に行く羽目になったけど、それも1週間くらいで元どおりと言って良いくらいに元気になった。 風邪はこの18年で1回だけ引いた。 一度、食欲不振になった時があったけど、病院の薬を3日くらい飲んだらすぐに治った。 そんな感じで、ほんとに今まで病知らずな、健康を保っていた。

でも、ここに来て、ベスト体重3キロが、どんどん減ってきている。 ふわふわの毛の下の体を触ると肋骨に手が当たる。 お尻の辺りも触ると骨が手に当たる。

本当に痩せた。

原因は歯の問題だと思っている。

小さい頃に歯磨きをもっと頑張って嫌がってもやればよかったのかも知らないけど、それができなかった。 そのせいで、今は歯垢が溜まり、少し頬が腫れている。 食欲不振も、そのせいだと思う。

8歳の時、一度歯垢取りの手術をしたことがある。 犬の歯垢取りは、全身麻酔をかけるため、かなりの危険と隣り合わせで、意識が戻らないかもしれないと言われている。 ぴーは8歳で初めて歯垢取りのため全身麻酔をした。 このときは、県内でも最も外科手術の腕のいいと言われる先生のところで行ったので、事前検査を丹念にやり、先生のお墨付きのもとだったから出来た。 あれからもう10年も経ってしまって、もう今は麻酔などかける勇気はない。 そうなると、口腔内のトラブルについては、抗生剤と痛み止めしか方法はないのだ。 ネットで歯垢を取るジェルも買ってみたけど、ぴーの場合はときすでに遅い感があり、役に立つ気配はない。

今のピーは、よく食べる日とそうで無い日がある。 1週間のうち、よく食べる日が3日、あまり食べない日が4日。

なんとか食べやすいものにすれば、歯に負担のないようなものにすれば食べてくれるかなと思い、柔らかなフードをあげるようにしてるけど、飽きたのか、見向きもしない日もある。

食欲が細ることほど恐怖はない。

18年、二人で生きてきたような私の人生。 寝る時も18年、いつも一緒。

今日、二度目の「僕のワンダフルライフ」が、胸に刺さりまくってしまったのは、物語に出てくる犬が、三度死に三度生まれ変わるシーンがあり、そのうち二度は、老犬になるまで生き、最後は食欲が細り、死んでいくものだった。 完全にぴーを思った。

もしも、映画の通り、犬の魂が輪廻転生するのなら、ピーがいなくなってしまっても、犬を飼いたい。 そして、仔犬の時から歯磨きを楽しいこととして覚えさせて、歯のトラブルも、病気のトラブルもない犬が何歳まで元気で生きていけるか、 もう一度、リベンジしたいと思う。

そう、私はピーの歯磨きができなかったことが悔やんでも悔やみきれないのだ。

私が歯磨きをちゃんとしてあげていたら、ぴーは3キロを保ち、ガリガリでもなく、18歳でもまるで10歳くらいの犬のように、走り回れていたのではないかと思うからだ。

自分自身の、ぴーを失うことへの恐怖から、 その時のために頭の中でシュミレーションを繰り返す。 いつかくるであろう打撃を最低限にしたい。 発狂しそうになる自分を、何とか食い止めたい。 世の中に、、体の負担の少ない麻酔はないのだろうか。

この映画のように、犬が生まれ変わるのなら、私は何度でも犬を飼ってぴーに会いたい。 映画の犬、ベイリーのように、賢くて優しくて勇敢で高貴なぴー。 ぴーのおかげで私は人生を踏み外さず、頑張ってこれた。 ぴーがいるから、自分がある。

私みたいな飼い主のとこに来てしまって本当に申し訳ない。もっとちゃんとした飼い主のところだったらもっともっと、幸せな犬生だったろうに。

ダメな飼い主でごめんね。

残りの人生、出来る限りの愛をぴーに注いで 出来るかぎり一緒にいよう。